電車でおでかけ 奈良市写真美術館

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電車でおでかけ 奈良市写真美術館
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電車でおでかけ 入江泰吉記念 奈良市写真美術館

JR奈良駅 → 奈良市写真美術館 (バス約12分+徒歩約12分)

「大和の路」と題された、入江泰吉さんの写真展を見に行きました。

ちょうどお昼過ぎに着きましたので、写真美術館見学のまえに奈良町にあるそば処南郷でお昼ごはん。入江泰吉記念・奈良市写真美術館&ならまちの週末日帰り旅行です。

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優しい地球人のマルシェ

優しい地球人のマルシェ

JR奈良駅の東口を出ると、優しい地球人のマルシェという、こじんまりとしたマーケットが開催されていました。グルテンフリーの食品や、ひょうたんマスカラのてづくりコーナーなどが出店されています。

優しい地球人のマルシェ

毎月第3日曜日の10時~16時に開催されている、地球と人にやさしいマーケットです。

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そば処 南郷

ならまちの高畑町にあるそば処南郷です。ならまちは元興寺の旧境内で、平城京の「外京」にあたります。

この日の奈良市内の気温は36℃。てくてく歩くには日差しが強すぎるので、JR奈良駅から路線バスに乗って、そば処南郷を訪ねました。

そば処南郷

福智院町バス停から北へ徒歩約2分で、そば処南郷に到着です。

そば処南郷

ここ最近の暑さで相方の食欲がいまいちなので、あっさり食べられそうな天ざるセットを1枚ずつ注文しました。

そば処南郷

天ぷらは天つゆではなく、塩で食べるスタイルで、ゆず塩や抹茶塩など、数種類のお塩が選べます。

そば処南郷のアクセス

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入江泰吉記念 奈良市写真美術館

奈良市写真美術館

食事の後は、奈良市写真美術館に行きました。

入江泰吉「大和の路」と題された、道をテーマにした写真展です。

「大和の道は、すべて古社寺につながっている。すばらしい古美術にふれる感動への、いわば前奏曲のような、情緒にみちた路すがらである」と入江泰吉は語っていました。古社寺へと続く道、古代びとが歩いたであろう歴史の道と、入江が撮った大和路の「路」の風景を約40点で紹介します。

入江泰吉「大和の路」展のパンフレットより

お目当ては、昭和の大和路を撮影した、入江泰吉さんのモノクロ写真です。

奈良市写真美術館
引用元:奈良市写真美術館

入江泰吉「大和の路」展示作品

奈良市写真美術館のWebサイトに掲載されているモノクロ写真の中で、入江泰吉「大和の路」で展示されている写真の一部を紹介します。

古都遠望

若草山ドライブウェイから撮影したと思われる一枚。手前に写っているのは東大寺大仏殿、奥に見えるのは興福寺の五重塔、五重塔の右側に見える小さな屋根は興福寺の北円堂かな。

昭和32年頃の撮影ですが、東大寺の手前から興福寺のあたりまでが森に覆われていて、その向こう側に広大な奈良盆地が広がっているようすがわかります。

入江泰吉 古都遠望 奈良市写真美術館
引用元:奈良市写真美術館

いかるがの早春

昭和28年頃に撮影された斑鳩の景色です。

畑の中を白い道がゆるやかにめぐっており、…おもえば私も何度このような道を往き来したことか。
何を考えていたのだろう。戦中から戦後へかけてのことだから、今は巧く思い出せないが、失われた祖国を求めて、といったような綺麗事では言い現せない寂しさを感じていた。おそらく入江さんも、同じような思いを抱いて、雲ひとつない大和の広い空のもとをさまよっていられたのではあるまいか。

白洲正子 入江泰吉写真集『回想の大和路』所収「風景の中に歴史を」より
引用元:奈良市写真美術館

薬師寺東塔

入江泰吉さんが、ちょっとした遊び心で撮影した薬師寺東塔の写真です。

雨上がりだったのか、薬師寺西塔の礎石に水がたまっていて、その水面に逆さまに映る東塔の姿を撮影したものです。この写真が思わぬ人気になり、薬師寺の観光スポットになりました。

高田好胤住職が行った「百万巻写経勧進」や、全国から集められた浄財によって、昭和56年に薬師寺の西塔が再建されましたので、現在はこの景色を見ることができません。

入江泰吉 薬師寺東塔 奈良市写真美術館
引用元:奈良市写真美術館

そば処南郷から奈良市写真美術館へのアクセス

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ならまち消防ポンプ収納庫

ならまち消防ポンプ収納庫

奈良市写真美術館で入江泰吉さんの写真展を見学し、奈良名物のかき氷を食べようとならまちに向かう途中、169号線の歩道の脇に面白いものを見つけました。

飛鳥小学校横のならまち消防ポンプ収納庫と書かれたボックスですが、ボックスの扉には鹿のレリーフが施されていて、その上に赤い消防ランプ。ボックスの上には鹿の銅像が座っています。

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寧楽菓子司 中西与三郎

寧楽菓子司 中西与三郎

奈良は氷の食文化はじまりの地とのことで、近年「かき氷」の聖地として盛り上がっています。そういえば、東大寺の近くに氷室神社がありますね。

かき氷を食べに伺ったのは、ならまちにある 寧楽菓子司 中西与三郎です。

寧楽菓子司 中西与三郎

注文したのは、梅紫蘇(左)と、いちご練乳(右)です。

人気のお店のようで、入り口で名前を書いてから席に案内されるまでにそこそこ待たされますが、注文してからかき氷が出てくるまでもかなり時間がかかりますので、興味のある方は、時間に余裕をもって訪ねてください。

奈良市写真美術館から寧楽菓子司 中西与三郎へのアクセス

営業時間: 10:00–18:00
茶房:平日 11:00~17:30
営業時間は多少変動する場合があります。

定休日:月曜日
祝日、夏季・冬季などの連休は営業する場合がありますのでお問い合わせください。

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奈良市写真美術館へのアクセス

JR奈良駅、近鉄奈良駅から奈良市写真美術館へのアクセスは、奈良市内循環バスに乗って「破石町」で下車、徒歩約10分です。

奈良写真美術館の開館時間

奈良市写真美術館 開館時間:9:30~17:00まで ※入館は16:30まで

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回顧 入江泰吉の仕事

写真展を見学した後、奈良市写真美術館のミュージアムショップで購入した、回顧 入江泰吉の仕事です。この本の表紙に写っている広目天が、相方が惚れた入江泰吉さん撮影の広目天の写真です。

本書は昭和6年、当時26歳の入江泰吉さんが大阪で光藝社という写真店を営みながら、文楽の撮影を通して写真家としての道を歩み始めた、戦前の写真からスタートしています。

その後、大阪大空襲で写真店を焼失し、大阪から故郷の奈良に引き揚げてきた入江氏ですが、戦後の混乱期になすこともなく、ふと立ち寄った店の書棚にある亀井勝一郎著の大和古寺風物誌を買い求め、何度も読みふけるうちに大和路の遍歴を思いたって撮影を始めます。

ある日、東大寺二月堂裏参道で、疎開先から帰ってきた法華堂の仏像を運ぶ行列に遭遇し、そこで奈良の仏像は、米軍に全て接収されるという噂を耳にします。

それを聞いた入江氏が、米軍が持ち帰る前に写真に記録しておこうと撮影を始めたのが、表紙に使用された広目天を始めとする数々の仏像であり、後に生涯のテーマとなる大和路の風景です。

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