世界遺産大シルクロード展

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電車でおでかけ 京都文化博物館

日中平和友好条約45周年記念「世界遺産 大シルクロード展」が開催されていましたので、京都市中京区にある京都文化博物館に出かけてきました。

「京都文化博物館」は京都市の中心部にあり、錦市場、寺町京極商店街、新京極商店街にも近いので、博物館を訪れたあとは、近隣のカフェでのんびり過ごしたり、京都の街を散策してみたりと、観光の幅も広がります。

この日は2時過ぎに阪急烏丸駅に着きましたので、佛光寺で少し遅めのお昼ごはん。佛光寺&京都文化博物館の週末日帰り旅行です。

佛光寺でお昼ごはん D&DEPARTMENT

佛光寺の境内にあるD&DEPARTMENT KYOTO / d食堂 京都です。

D&DEPARTMENT KYOTO(ディーアンドデパートメント京都)は、ロングライフデザインをテーマに活動する「D&DEPARTMENT PROJECT」の京都拠点となるお店です。阪急電車の烏丸駅から徒歩5分ほどの、本山佛光寺の境内に店舗を構えています。

店舗の建物は、築150年を超える元茶所を利用しており、畳敷きの座敷に座椅子が配置された落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことができます。また、窓からは佛光寺の美しい景色を眺めることができ、静かな環境でゆったりとした時間を過ごせます。

しばらくすると、お昼のランチの京都「白だしつゆ」定食が運ばれてきました。

無添加の白だしを使った薄味の「いりこご飯」と「お吸い物」、よく味のしみ込んだ「おでん」に、ごま油を使った「青菜の炒め物」、「聖護院かぶらのお漬物」を美味しくいただきました。

食事の後は生麩を使った善哉セットを注文しました。

相方は善哉と珈琲のセット、ぼくは善哉とお茶のセットをいただきました。

佛光寺の境内には、大きな銀杏の木がありました。銀杏の葉っぱを見つけて子供たちは大喜びです。

こちらはD&DEPARTMENT KYOTOのセレクトショップです。店内には、手作りの木工品や織物、染め物、陶器など、京都を中心とした近隣の工芸品で揃えられています。

D&DEPARTMENT KYOTOは、ショップと食堂「d食堂 京都」を併設しています。ショップでは、京都を中心とした地域の伝統工芸品や生活雑貨など、長く愛用できるデザインの商品が取り揃えられています。一方、「d食堂 京都」では、地元の食材を活かしたメニューが提供されており、特に「京都定食」は、京都産のお米や野菜、豆腐、湯葉、漬物などを使用し、京都の魅力を存分に味わえると評判です。

世界遺産大シルクロード展 京都文化博物館

京都市中京区にある京都文化博物館では、2024年11月23日から2025年2月2日まで、日中平和友好条約45周年を記念して、「世界遺産 大シルクロード展」が開催されています。この展覧会は、2014年にシルクロードが世界遺産に認定されて以来、中国国外で初めて行われる大規模なものです。

この展覧会では、中国国内27カ所の博物館や研究機関から約200点の貴重な文物が展示されています。その中には、日本初公開となる作品も多数含まれており、シルクロードの豊かな歴史と文化を感じることができます。

特に、唐時代の名品や仏教美術の優品が多数展示されており、東西文明の交流や仏教伝来の歴史を学ぶことができます。

「世界遺産 大シルクロード展」の構成

展覧会は以下の3つの章で構成されています。

仏教東漸の遥かな旅~眠りから覚めた経典と祈りの造形~:シルクロードを通じて中国に伝来した仏教の歴史や、美術品を紹介しています。敦煌莫高窟から発見された5~6世紀の「妙法蓮華経巻第一 断簡」など、貴重な経典や仏像が展示されています。

民族往来の舞台~胡人の活動とオアシスの遺宝~:西方や北方の遊牧民である胡人の活動や、オアシス都市の遺宝を紹介しています。例えば、5~7世紀の「瑪瑙象嵌杯」は、虎を象った把手や赤い瑪瑙の装飾が特徴的です。

東西文明の融合~響き合う漢と胡の輝き~:漢から唐にかけての時代における東西文化の融合を示す作品が展示されています。唐時代の「献馬図」は、西方の名馬を献上する場面を描いた壁画で、異国風の装いや美術、音楽が流行した当時のようすを伝えています。

樹下美人図「囲碁仕女図屏風」部分

「世界遺産 大シルクロード展」では、唐代(8世紀)の絵画作品「樹下美人図」の一部である「囲碁仕女図屏風」が展示されています。この作品は、新疆ウイグル自治区のトルファンにあるアスターナ古墓群から出土したもので、乾燥した気候のおかげで絹に描かれた絵画が良好な状態で保存されていました。

「囲碁仕女図屏風」は、樹の下で囲碁を楽しむ女性たちを描いた作品で、高く結った髪型や華やかな化粧、ゆったりとした衣装は、唐時代の宮廷で流行したスタイルを反映しています。この作品は、シルクロードを通じた文化交流の象徴として、当時の人々の生活や美意識を知る上で貴重な資料となっています

蒲鞋

唐代(8世紀)の女性用の極めて細い蒲草で編まれた浅靴。靴底は麻を編んでいます。

この靴は、新疆ウイグル自治区のトルファンにあるアスターナ古墓群から出土したもので、つま先が反り返った形状は、当時の中国貴族の長い裾の衣装に合わせたものです。

女子俑

唐代(8世紀)の「女子俑(じょしよう)」

この陶製の女性像は、ふくよかな顔立ちと優雅な立ち姿で、当時の美人像を表現しています。藍色の襦(肌着)や長いスカート、斜めに掛けたショールには鮮やかな三彩釉が施され、顔や頭部には彩色が加えられています。この作品は、唐時代の服飾や美意識を知る上で貴重な資料となっています。

この「女子俑」は、1959年に陝西省西安市中堡村の唐墓から出土し、現在は陝西歴史博物館に所蔵されています。

駱駝

唐代(7~8世紀)の「三彩駱駝俑(さんさいらくだよう)」

三彩とは、白・緑・褐色の三色の釉薬を用いた陶器のことで、唐代に盛んに作られました。この駱駝俑は、背中に荷物を載せた姿で表現されており、シルクロードを行き交うキャラバンのようすを彷彿とさせます。また、駱駝の表情や筋肉の表現が非常にリアルで、当時の高度な技術と芸術性を感じさせます。

このような駱駝俑は、唐代の墓に副葬品として埋葬されることが多く、死後の世界でも豊かな生活を送ることを願って作られました。シルクロードを通じた東西交流の歴史や、当時の人々の生活・信仰を知る上で、非常に貴重な資料となっています。

双鳳双馬文円鏡

唐代(7~8世紀)の「双鳳双馬文円鏡(そうほうそうばもんえんきょう)」

この銅製の円形鏡は、背面に二羽の鳳凰と二頭の馬が対称的に配置された精緻な文様が施されており、当時の高度な鋳造技術と美的感覚を示しています。

鳳凰は中国文化において高貴さや繁栄の象徴とされ、馬は力強さや迅速さを表します。

これらのモチーフが組み合わされたこの鏡は、シルクロードを通じた東西文化交流の影響を受けたデザインとも考えられます。また、鏡は古代中国で魔除けや権威の象徴として重要な役割を果たしており、この「双鳳双馬文円鏡」もその一例として貴重な資料です。

舞楽図「阿弥陀仏浄土変」部分

敦煌莫高窟から出土した「阿弥陀仏浄土変」の一部「舞楽図」

この絵画は、阿弥陀仏が中心に描かれた浄土世界を表現していて、その周囲で楽器を演奏し、舞を舞う菩薩や天人たちの姿が細やかに描かれています。

特に、舞楽図の部分では、当時の音楽や舞踊の様子が生き生きと表現されており、唐代の芸術や宗教観を知る上で貴重な資料となっています。

この作品を通じて、シルクロードを経由して伝播した仏教文化の豊かさと、その芸術的表現の高さを感じることができます。

菩薩坐像

唐代(7~8世紀)の「菩薩坐像」

この像は、河南省の世界遺産である龍門石窟近くの奉先寺遺跡から出土したものです。

特徴的なのは、胴を極端に絞った美しいプロポーションで、右脚を自然に下ろした姿勢や豪華な装飾品が見られます。これらの特徴は、インドのグプタ美術の影響を受けているとされています。

この菩薩坐像は、シルクロードを通じた東西文化交流の象徴として、当時の美術や宗教観を知る上で貴重な資料となっています。

アクセス

阪急「烏丸駅」から高倉通りを北へ徒歩7分

地下鉄「烏丸御池駅」から三条通りを東へ徒歩3分

知っておくと便利な「まるたけえびす」京の数え歌

引用元:手ぬぐい・風呂敷専門店 永楽屋

京都の数え歌「まるたけえびす」は、京都市内の主要な通りを覚えるための伝統的な覚え歌です。この歌は京都の通りを東西に走るものと南北に走るものに分けて覚えるもので、主に東西に走る通りの名前が歌われています。

歌詞

まる  たけ  えびす  に  おし  おいけ

あね  さん  ろっかく  たこ  にしき

し  あや  ぶっ  たか  まつ  まん  ごじょう

せった  ちゃらちゃら  うおのたな

ろくじょう  さんてつ  とおりすぎ

しちじょう  こえれば  はち  くじょう

じゅうじょう  とうじで  とどめさす

歌詞の通りの意味

歌詞に含まれる通りは以下の通りです(北から南に順番)

  1. まるたけ:丸太町通と竹屋町通
  2. えびす:夷川通
  3. に:二条通
  4. おし:押小路通
  5. おいけ:御池通
  6. あねさん:姉小路通と三条通
  7. ろっかく:六角通
  8. たこ:蛸薬師通
  9. にしき:錦小路通
  10. し:四条通
  11. あや:綾小路通
  12. ぶったか:仏光寺通と高辻通
  13. まつまん:松原通と万寿寺通
  14. ごじょう:五条通
  15. せった:雪駄屋町通(現・楊梅通)
  16. ちゃらちゃら:鍵屋町通(現・的場通)
  17. うおのたな:魚の棚通(現・六条通)
  18. ろくじょう:六条通
  19. さんてつ:三哲通(現・塩小路通)
  20. しちじょう:七条通
  21. はち:八条通
  22. くじょう:九条通
  23. じゅうじょう:十条通
  24. とうじ:東寺

活用方法

この歌は、京都を訪れる人々が街中を歩くときや、地元の人々が通りの名前を記憶するための簡易な方法として使われてきました。現在でも観光客や京都出身者の間で親しまれており、京都の文化や街並みを学ぶ上で重要な知識とされています。

歌の特徴

リズムよく通りの名前を並べているため、聞き覚えがよく、覚えやすいのが特徴です。歌いながら通りを実際に巡ると、京都の地理がより身近に感じられるでしょう。

「まるたけえびす」の数え歌は、京都ならではの街の風情や、地元文化を感じる一つの入口としても楽しむことができます。

京都観光で、まるたけえびすを使ってみる

今回の旅で起点になるのは「阪急烏丸駅」そこから東へ2ブロック移動すると「高倉通」という南北の通りに出ます。

この「四条通」と「高倉通」の交差点、「四条高倉」を南へ2ブロック下がると「仏光寺通」があり、そこに「佛光寺」があります。

これは、数えうたの「しあやぶったか」の部分にあたります。

一方「京都文化博物館」は「三条高倉」にありますので、「高倉通」をそのまま北へたどって「三条通」に出ると、そこに「京都文化博物館」があります。

これは、数えうたの「あね  さん  ろっかく  たこ  にしき」と先ほどの「し  あや  ぶっ  たか 」の部分にあたります。

このように「京都文化博物館」と「佛光寺」の観光を「まるたけえびす」を使ってみてみると、視覚的に京都の地図を頭の中に描くことができます。

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