興福寺&東大寺 電車でおでかけ 日帰り奈良の旅

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奈良公園エリアの半日モデルコース紹介
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奈良観光の半日モデルコース

近鉄奈良駅 → 興福寺 → 東大寺 → 東大寺三月堂 → 東大寺二月堂 (徒歩約60分)

近鉄奈良駅から出かける、奈良観光の半日モデルコースを紹介します。

興福寺へは、近鉄奈良駅から東向き商店街を通って、不開坂から興福寺北円堂へ。興福寺境内を、三重塔南円堂中金堂五重塔東金堂と見学し、国宝館で本尊千手観音菩薩立像と奈良時代の阿修羅像を始めとする国宝の仏像を拝観して東大寺へ。

東大寺では、東大寺ミュージアム大仏殿二月堂戒壇堂を見学し、近鉄奈良駅へ戻ります。

興福寺&国宝館の所要時間は約60分、東大寺&東大寺ミュージアムの所要時間は約120分です。

興福寺と奈良町のゆったり半日コースは、興福寺 電車でおでかけ 日帰り奈良の旅で紹介しています。

興福寺

興福寺は、平城京遷都が行われた710年に藤原不比等が創建した藤原氏の氏寺です。

興福寺の前身は、669年に藤原鎌足の婦人の鏡王女が山城国宇治郡山階の私邸内に創建した山階寺(やましなでら)が始まりです。

山階寺は672年に藤原京の厩坂へ移築され、厩坂寺(うまやさかでら)と改称されます。更に710年に都が藤原京から平城京に遷都されると、藤原京の厩坂から平城京に移築して興福寺と改めました。

平安時代には、藤原氏の氏神である春日大社の実権を掌握し、大和国の荘園のほとんどを領地として、事実上大和国の領主となりました。

北円堂

興福寺北円堂

北円堂は興福寺を創建した藤原不比等の1周忌、721年に元正天皇が長屋王に命じて建てさせた建物です。不開坂を上ったところにある北円堂は、現在のような高い建物がなかった奈良時代には平城京が一望できる高台にあり、平城京遷都を成し遂げた不比等の霊を慰める場所として最良の立地でした。

藤原京から平城京へ遷都したことで、不比等は政治の舞台から飛鳥豪族の影響力を排除することに成功します。724年には不比等の孫にあたる首皇子が即位して聖武天皇となり、不比等の悲願を達成。藤原氏は宮廷内での発言力を強めていきます。

1018年、藤原道長の三女が、後一条天皇の皇后になったことを祝う宴の席で詠まれた望月の歌この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思えば」は、3人の娘を天皇や皇太子の后として嫁がせた道長が、栄華を極めた心情を詠んだ歌とされています。

1181年、北円堂は平清盛の命を受けた平氏軍の南都焼討によって焼失しましたが、1210年に朝廷、藤原氏、興福寺の三者によって再建され、三重塔と共に興福寺で最古の建物になります。

春季、秋季に特別開帳

三重塔

興福寺三重塔

1143年、崇徳天皇の中宮、皇嘉門院聖子が建立。1181年、平清盛の命を受けた平氏軍の南都焼討によって焼失しましたが、間もなく再建されました。

北円堂と共に興福寺で最古の建物です。女性的で繊細なデザインの三重塔は、平安時代の建築様式を現代に伝えています。

毎年7月7日の弁才天供のみ開帳

中金堂

興福寺中金堂

藤原不比等の創建と伝えられています。6度の焼失・再建を繰り返し、1717年の焼失後は財政的な問題で再建が進まず、1819年に町屋の寄進によって仮堂を再建しますが、老朽化のため2000年に解体、2018年、その後の発掘調査を経て301年ぶりに再建されました。

中金堂を支える66本の柱の礎石のうち64個は天平時代のもので、中金堂は焼失するたびに創建時の礎石の上に再建されてきたことがわかっています。

拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:45まで)年中無休

拝観料金 大人・大学生 500円 高校生・中学生 300円 小学生 100円

五重塔

興福寺五重塔

730年、藤原不比等の娘、光明皇后が建立しました。現在の五重塔は、1426年(室町時代)に再建された建物です。

五重塔の屋根は、下から「地・水・火・風・空」を表し、仏教的な宇宙観を体現しています。その原形はインドのストゥーパー(卒塔婆)といわれ、仏舎利を祀るための建物です。

古代インドのサンスクリット語のストゥーパーは中国語で卒塔婆と訳されます。塔婆はストゥーパーを省略した呼び方で、「釈迦の遺骨」を納めるための建物です。

サンスクリット語のストゥーパーは「高く顕れる」という意味ですので、五重塔は「ここに釈迦の遺骨が納められていますよ!」ということを世間に知らしめるためのものと考えられます。

また五重塔は、全体が心柱で貫かれています。心柱は他の骨組みとつながっていないため、建物の揺れと心柱の揺れが打ち消しあって、地震から塔を守る役割をしています。

東金堂

興福寺東金堂

726年、聖武天皇が叔母の元正太上天皇の病気全快を願って建立した建物です。

創建当時の床には緑色のタイルが敷きつめられ、本尊である薬師如来の東方瑠璃光浄土の世界が表現されていたと言われています。

創建以来5度の焼失・再建を繰り返し、現在の建物は1415年に再建された室町時代の建物です。

東金堂には室町時代に造立された本尊薬師如来坐像を中心に、日光・月光菩薩立像、文殊菩薩坐像、維摩居士坐像、十二神将立像、四天王立像などが安置されています。

1181年、南都焼討によって全焼した興福寺の復興の際に東金堂が再建されますが、本尊は長い間不在のままになります。

その状況に業を煮やした興福寺の僧兵が、1187年に飛鳥山田寺の薬師如来像を強奪するという暴挙に出て、持ち帰った薬師如来像を東金堂に安置します。

奪われた飛鳥山田寺の薬師如来像は白鳳時代の銅像ですが、興福寺東金堂の度重なる火災によって失われ、1415年に現在の薬師如来坐像が安置されます。

昭和12年、東金堂の本尊台座の中から失われたはずの山田寺の薬師如来像の頭部が発見され、現在は興福寺国宝館に安置されています。

拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:45まで)年中無休

拝観料金 大人・大学生 300円 高校生・中学生 200円 小学生 100円

興福寺国宝館

興福寺国宝館
引用元:興福寺国宝館
興福寺国宝館
引用元:興福寺国宝館

昭和34年、国宝館は興福寺の食堂が建てられていた場所に、奈良時代の創建当時の食堂の外観を模した鉄筋コンクリート造りの耐火式宝物収蔵庫として建てられました。建物の地下には、旧食堂の奈良時代以降の遺構がそのままの形で保存されています。

国宝館には旧食堂の本尊である千手観音菩薩立像(鎌倉時代)中心に、奈良時代の阿修羅像、乾漆八部衆立像など、全国の国宝仏像の約13%が収められています。

拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:45まで)年中無休

拝観料金 大人・大学生 700円 高校生・中学生 600円 小学生 300円

東大寺

東大寺要録によると、733年(天平5年)若草山の麓に創建された金鐘寺が東大寺の起源とされています。

724年に聖武天皇が即位した平城京は、飢饉や地震などの天変地異が続き、737年には人口の3割が亡くなったと言われる天然痘が大流行します。

それに加えて、聖武天皇が即位した4年後の728年に皇太子を亡くし、翌729年には長屋王の変、740年には藤原広嗣の乱などさまざまな厄災が重なります。

このような背景があり、聖武天皇は741年に国分寺建立の詔を発布。その後、天皇や貴族に華厳経を説いていた良弁の進言もあり、仏教の教えを中心として国を守る鎮護国家の思想のもと、全国に配置した国分寺の総本山として、東大寺を建立し大仏を造立することになります。

743年、聖武天皇は当時都のあった滋賀県の紫香楽宮で大仏造立の詔を出しました。

当初大仏は紫香楽宮で造られ始めましたが、745年に都が平城京に戻されたことに伴って、平城京の東の大寺としての東大寺が造営され、その本尊として毘盧舎那仏が作られることとなりました。

平城京タイムトリップマップ

平城京タイムトリップマップ

平城京タイムトリップマップ.pdf

奈良ロータリークラブが作成した平城京タイムトリップマップを見ると、奈良時代の平城京の姿がよくわかります。

奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社マップ

出典元:旅をおもしろくする観光地図 今八

奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社マップ

旅をおもしろくする観光地図 今八 が作成した奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社マップには、奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社の見どころが可愛いイラスト付きで紹介されています。

東大寺南大門

東大寺南大門

東大寺の正門にあたる南大門です。

創建時の門は、平安時代にあたる962年の大風で倒壊しました。その後、東大寺の火災や戦乱などで、200年ほど放置されていましたが、鎌倉時代に当時の中国の宋の建築様式と従来の寺院建築様式をミックスした大仏様によって再建されています。

東大寺南大門の金剛力士像は、1203年に運慶や快慶らの仏師によって、わずか69日間で造像されました。

東大寺ミュージアム

東大寺ミュージアム

東大寺はその歴史の中で、戦火や天災によって何度も被災しています。その度に堂塔伽藍の再建が繰り返されますが、一方で被災を免れた仏像や絵画、経典、工芸品などの保存にも努めてきました。

これらの寺宝を保管・公開することを目的に、2011年に東大寺ミュージアムが開館しています。

拝観時間 4月〜10月 9:30~17:30 11月〜3月 9:30~17:00 年中無休

拝観料金 大人・大学生 600円 高校生・中学生 600円 小学生 300円

東大寺大仏殿

東大寺大仏殿

東大寺大仏殿の正式な名称は、東大寺金堂です。聖武天皇によって平城京に毘盧舎那仏が造立さた後で盧舎那仏を覆うように大仏殿の建設が開始され、758年に完成しています。

東大寺大仏殿は、造営されてから二度の兵火に遭っており、現在の大仏殿は江戸時代に再建された建物です。

大仏殿の規模は、財政上の理由で創建当時の桁行(けたゆき)の11間から7間に縮小されていますが、高さや奥行は創建時のままで、世界最大級の木造建造物になります。

東大寺 KID’S 大仏さまができるまでのページでは、大仏様の作り方がイラストで解説されています。

拝観時間 4月〜10月 7:30~17:30 11月〜3月 8:00~17:00

拝観料金 大人(中学生以上)600円 小学生 300円 6歳未満は無料

東大寺 鏡池 厳島神社

東大寺 鏡池 厳島神社

東大寺南大門から中門に向かう参道の脇にある厳島神社は、東大寺中門の手前にある鏡池に浮かぶ手鏡のような形をした小島にある神社です。

観光スポットとして紹介されていないため、沢山の人が行きかう東大寺の参道にあって、ひっそりとした佇まいが印象的です。

東大寺法華堂

東大寺三月堂

東大寺要録によると、天平時代の733年〜747年の創建と考えられている東大寺最古の建物です。不空羂索観音を本尊として元々は羂索堂と呼ばれていましたが、毎年3月に法華会が行われたことから、法華堂三月堂と呼ばれています。

東大寺三月堂

法華堂は、東大寺の前身寺院の金鍾山寺があった場所に建てられていて、東大寺の前身である金鍾山寺の伽藍のひとつ、日本で初めて華厳経が講義されたお堂といわれています。

法華堂の礼堂は1199年に新造されたもので、向かって左側の正堂は、奈良時代につくられた寄棟造の建物、右側の礼堂は、鎌倉時代に増築された入母屋造の建物になります。時代の違う2つの建物を見事につなげた名建築として知られていて、よく見ると屋根瓦の色が違うのがわかります。

拝観時間 8:30~16:00

拝観料金 大人・大学生 600円 高校生・中学生 600円 小学生 300円

東大寺二月堂

東大寺二月堂

二月堂は752年に創建されましたが、1667年の修二会の最中に堂内から出火、焼失してしまいました。現在の二月堂は1669年、江戸幕府の援助を受けて再建された建物です。

東大寺二月堂

奈良時代の創建当時の二月堂は小規模な建物で、時代を経るにつれ修二会の行法に合わせて増築されてきました。二月堂の呼び名は、毎年旧暦の2月に修二会(お水取り)が行なわれることに由来しています。

東大寺二月堂

二月堂の舞台からは、奈良市内の景色が一望できます。東大寺大仏殿の向こうに見えるのは生駒山です。

二月堂裏参道

東大寺二月堂裏参道

二月堂裏参道は、奈良県景観資産に指定されているエリアで、石畳や石垣、築地塀に囲まれた風情のある景観が残されています。

東大寺二月堂裏参道

塔頭寺院の並ぶ二月堂裏参道の壁には、石垣の上に瓦を挟んだ築地塀が続いています。

東大寺戒壇堂

東大寺戒壇堂

東大寺戒壇院戒壇堂は、2020年7月から2023年の夏頃まで、保存修理耐震化工事のために一時拝観を停止しています。

その代わりに工事の期間中、普段は見ることができない東大寺戒壇院千手堂が特別公開されています

拝観時間 4月〜10月 7:30~17:30 11月〜3月 8:00~17:00

拝観料金 大人・大学生 600円 高校生・中学生 600円 小学生 300円

東大寺ミュージアム 特別公開 戒壇堂 四天王立像

2020年7月23日(木)~2023年8月27日(日)までの間、戒壇堂の四天王立像は東大寺ミュージアムに展示されています。戒壇堂に安置されているときよりも間近で見ることができますので、是非訪ねてみてください。

東大寺戒壇堂四天王
引用元:東大寺戒壇堂

東大寺戒壇院戒壇堂は、2023年の秋に拝観を再開する予定ですので、戒壇堂に安置された四天王立像との再会を楽しみにしています。

興福寺と奈良町のゆったり半日コースは、興福寺 電車でおでかけ 日帰り奈良の旅で紹介しています。

とっておきの奈良土産 みがきやすい匠の歯ブラシ《極》

引用元:歯ブラシ職人のストア

スタバでティーラテを飲んで休憩した帰り道、何気なくスターバックス奈良猿沢池店が併設されている、ホテル&ギャラリー天平ならまちの一階ロビーを見学すると、いくつかの奈良県産のお土産が販売されていました。

その中に みがきやすい匠の歯ブラシ《極》が販売されていて、日頃から歯ブラシが好きな相方が試しに買って帰ったところ、あまりの使いやすさと磨き心地の良さに一目ぼれ。それ以来、奈良に遊びに行く度にリピートしています。

毛先が細く歯の隙間にしっかりと届くため、歯ブラシが楽しくスッキリと磨くことができます。皆さんも、是非一度 みがきやすい匠の歯ブラシ《極》を試してみてください。

みがきやすい匠の歯ブラシ《極》は、1933年に10歳で小さな歯ブラシ工場に丁稚奉公に出た田辺重吉氏が、1982年に創立した株式会社タナベで、歯ブラシ一筋50年の知識と技を結集して完成させた、奈良が誇る最高の歯ブラシです。

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興福寺へのアクセス

近鉄奈良駅からのアクセス

近鉄奈良駅から興福寺へは徒歩約10分です。奈良公園を散歩しながらのんびり歩くのがおすすめです。

近鉄奈良駅から、ぐるっとバスを利用すると、 大宮通ルート & 奈良公園ルートで「県庁前・奈良公園バスターミナル」下車すぐです。

JR奈良駅からのアクセス

JR奈良駅からは徒歩20分です。奈良町や奈良公園を散策しながら歩くのがおすすめです。

JR奈良駅から奈良市内循環バスに乗って「県庁前」で下車すると興福寺がある奈良公園に到着します。

興福寺の拝観時間

興福寺 拝観時間:9:00~17:00まで ※入堂は16:45まで

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東大寺へのアクセス

近鉄奈良駅からのアクセス

近鉄奈良駅から東大寺へは徒歩約25分です。興福寺&国宝館を拝観後、奈良公園を散歩・休憩しながらのんびり歩くのがおすすめです。

近鉄奈良駅から、ぐるっとバスを利用して、大宮通ルート & 奈良公園ルートで「大仏殿前駐車場」下車すぐです。

JR奈良駅からのアクセス

JR奈良駅からは徒歩35分です。興福寺&国宝館を拝観後、奈良公園を散歩・休憩しながらのんびり歩くのがおすすめです。

JR奈良駅西口からぐるっとバスを利用して、奈良公園ルートで「大仏殿前駐車場」下車すぐです。

東大寺の拝観時間

【大仏殿】
 4月~10月 開門7:30 閉門17:30
 11月~3月 開門8:00 閉門17:00

【法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂】
 開門8:30 閉門16:00

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お勧めの奈良観光ガイドブック

「奈良・西ノ京」「斑鳩・大和郡山」「山の辺の道・初瀬」「飛鳥・藤原京」「吉野・五条」とエリアごとの観光名所やモデルコース、立ち寄りグルメ&ショップなどを紹介しています。

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