十津川温泉 車でおでかけ 1泊2日奈良十津川の旅

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瀞峡
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車でおでかけ 1泊2日奈良十津川温泉の旅

奈良県五條市 → 谷瀬の吊り橋 → 湯泉地温泉 → 瀞八丁 → 熊野本宮大社 → 奈良県五條市 (5時間 約200km)

奈良十津川1泊2日コース

奈良県吉野郡十津川村の1泊2日プランです。

関西からのアクセスを前提に、車での観光コースをご紹介します。

1日目は奈良県「五條市」からR168号線を通って「谷瀬の吊り橋」を見学し「道の駅十津川郷」で休憩、道の駅の近くにある「むかし館」と「歴史民俗資料館」を見学して、その日は「湯泉地温泉」に宿泊します。

2日目はR425号線を通って、湯泉地温泉から車で15分ほどの距離にある十津川村の新名所、「清納の滝」でマイナスイオン効果を体験して「瀞八丁」で国特別名勝の大峡谷を見学。

午後は熊野本宮大社の旧社地である「大斎原」を見学し「熊野本宮大社」に参拝した後、奈良県「五條市」へ戻るコースを紹介いたします。

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車でおでかけ 奈良十津川の旅 1日目

奈良県五條市からR168号線を通って天辻峠を越えると、大塔町坂本で天川村の天ノ川を水源とする十津川に合流します。

猿谷ダムを超えて、十津川沿いにつづくR168号線を南へ20分ほど走ると、日本最長の生活用吊橋、谷瀬の吊り橋に到着します。

谷瀬の吊り橋を見学した後、道の駅十津川郷でお昼ご飯、道の駅の近くにあるむかし館十津川村歴史民俗資料館を見学し、湯泉地温泉に向かいます。

「道の駅吉野路大塔」「猿谷ダム」「谷瀬の吊り橋」に公衆トイレがあります。

谷瀬の吊り橋

谷瀬の吊り橋

谷瀬の吊り橋は、十津川村の観光スポットとして有名ですが、奈良県五條市から十津川村に向かう途中の休憩ポイントになっていますので、是非立ち寄ってみてください。

谷瀬の吊り橋の周辺には、喫茶店やお土産屋さんなどがあり、駐車場には公衆トイレがあります。

谷瀬の吊り橋へのアクセス

昭和29年に上野地と谷瀬を結ぶ「谷瀬の吊り橋」が完成するまでは、川に丸木橋が渡されていて、洪水のたびに流される丸木橋に、地元の人は随分と苦労をさせられました。

橋を渡るために谷を下り対岸の斜面をよじ登らないといけない不便さから、当時教員の初任給が7,800円の時代に、地元の住民1軒当たり20~30万円の費用を出し合い、行政の補助を受けて完成したのが谷瀬の吊り橋です。

道の駅十津川郷

道の駅十津川郷

十津川村には上湯温泉、十津川温泉、湯泉地(とうせんじ)温泉の3つの温泉が湧き出ていて、道の駅十津川郷湯泉地温泉のすぐ近くにあります。

道の駅十津川郷では、十津川村の特産品やお土産が販売されていて、二階には蕎麦処行仙が、地下には十津川村の民具を展示しているむかし館があります。

また道路の向かいには十津川村歴史民俗資料館があり、隣には十津川村役場があります。

道の駅十津川郷へのアクセス

蕎麦処行仙

道の駅十津川郷

道の駅十津川郷の入り口には、蕎麦処行仙の暖簾があります。この日の道の駅十津川郷は、鮮やかなつつじの花が飾ってあります。

めはりずしとなめこ蕎麦
蕎麦処行仙

十津川村の郷土料理「めはりずし」となめこ蕎麦のセットです。めはりずしはごはんを高菜で包んだおにぎりで、昔は山仕事や農作業のお弁当にもっていったそうです。

そば処「行仙」 営業時間:11:00~15:00

むかし館

道の駅十津川郷の地下にあるむかし館です。十津川村の昔の仕事道具が、テーマごとにまとめて展示されています。

道の駅十津川郷むかし館
けずる
道の駅十津川郷むかし館

けずるのコーナーには、山から切り出した木を加工する、鉋や槍鉋、小刀、錐などの大工道具と、加工された曲げわっぱや桶、下駄などが展示されています。

むかし館 営業時間:9:00~17:00(入館は16:00まで)

十津川村歴史民俗資料館

十津川村役場の向かいにある、十津川村歴史民俗資料館です。

十津川村歴史民俗資料館

歴史民俗資料館の1階には大峯奥駈道や小辺路など、各地から熊野本宮大社につながる熊野古道の写真やパネルの展示、北海道の新十津川村の誕生につながる明治の大水害の記録 、十津川村の昔の暮らしの展示などがあります。

2階には南朝ゆかりの資料や、幕末から明治維新にかけて活躍した十津川郷士に関する展示、明治の廃仏毀釈を守り抜かれた仏像を展示しています。

十津川村歴史民俗資料館へのアクセス

十津川郷で最も古く歴史のある温泉 湯泉地温泉

東泉寺古図写し
引用元:十津川郷採訪録 民俗3

湯泉地温泉(とうせんじおんせん)の名前は、昔この地にあった祐光山東泉寺に由来します。東泉寺縁起によると、宝徳02年(1450)東泉寺境内に温泉湧出とあります。

上の地図は元禄元年(1688)に、東泉寺の湯屋を修復した時の見取り図です。一般に開放されていたのは入込之湯屋だけだったようですが、その湯屋も明治の水害によって潰滅してしまいました。その後、度重なる土砂の流出や、昭和のモータリゼーションによる国道建設によって、現在ではすっかり地形が変わってしまいました。

大和名所図会には、武蔵村に東泉寺温泉、湯ノ原村に湯原温泉と書かれていますが、湯原温泉は明治の水害で枯渇し、現在は武蔵地区の湯泉地温泉が残っています。

十津川郷で最も古く歴史のある湯泉地温泉は、1581年に佐久間信盛 が訪れたといわれ、日本の名湯100選に選ばれています。

湯泉地温泉は十津川荘の約800m上流にある源泉から十津川沿いに旅館や民宿が点在している風情のある温泉地です

源泉かけ流し宣言

十津川村は、平成16年(2004)に全国で初めて源泉かけ流し宣言をおこないました。十津川村の温泉は、 循環、塩素消毒を一切していない源泉かけ流しの天然温泉です。

湯泉地温泉の泉質は、ほんのり硫黄の香りがする単純硫黄泉、源泉温度は約60℃で、神経痛、筋肉痛、関節痛、リウマチ、疲労回復、慢性婦人病などに効能があります。

1日目の観光スポット

道の駅十津川郷に12時前後に到着したら、道の駅でお昼ご飯。食事の後は、道の駅十津川郷の地下にあるむかし館を見学し、1階のイート・イン・スペースでティータイム。

休憩の後は道の駅の向かいにある十津川村歴史民俗資料館を見学すると、十津川村の歴史、民俗、地理的特徴などを網羅することができます。

十津川村関連書籍のご案内

むかし館や十津川村歴史民俗資料館で十津川村の歴史民俗に興味を持たれた方は、平日であれば、道の駅十津川郷の隣にある十津川村役場を訪ねると教育委員会で十津川郷の昔話などの十津川村関連書籍を購入することができます。(一部の書籍は、十津川村歴史民俗資料館でも販売されています)

十津川村関連書籍のご紹介

手元にある十津川村関係の書籍を紹介します。昭和36年に発行された「十津川 学術調査報告書・十津川文化業書合本」以外は、在庫があれば今でも十津川村教育委員会で購入することができます。これ以外にも、沢山の十津川村関連書籍が販売されていますので、興味のある方は一度、教育委員会を訪ねてみてください。

  • 林宏 十津川郷採訪録 民俗1~5
  • 十津川郷の昔話 1~2集
  • 十津川の自然案内(図鑑)
  • 武蔵盆踊り歌
  • 西川盆踊り歌
  • 平谷盆踊り歌
  • 十津川村史 地理・自然編
  • 十津川村史 自然資料編
  • 十津川村史 歴史資料編(近世1~2)
  • 十津川 学術調査報告書・十津川文化叢書合本
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旅の宿 湯泉地温泉 十津川荘

十津川荘

旅の宿は、湯泉地温泉にある温泉旅館十津川荘がお勧めです。

十津川荘の露天風呂

十津川荘の露天風呂

十津川荘には、館内の露天風呂と館外の露天風呂十六夜の湯の趣の異なる2ヶ所の露天風呂があり、さらに家族風呂、男風呂、女風呂の3つのお湯があります。露天風呂と家族風呂は貸し切りになっています。

僕たちが初めて十津川荘さんを訪れたのは、奈良県のJR隅田駅から和歌山県のJR新宮駅に向かうサイクリングの1日目でした。1日中自転車に乗って疲れていたはずの身体ですが、十津川荘さんの館内の露天風呂に浸かるとすっかり疲れが取れ、翌日は僕も相方も全く筋肉痛になりませんでした

十津川荘のお料理

十津川荘さんの夕食は、四季折々の十津川村の旬の味覚を生かした季節の料理を提供しています。

春から夏のお料理
十津川荘のお料理

春から秋にかけては、地元で採れた山菜の天ぷらやお浸しに、アマゴやイワナなどの川魚料理が並び、十津川村の山の幸や川の幸など旬の味覚を堪能することができます。

秋から冬のお料理
十津川荘のお料理

秋から冬にかけては、自家製のポン酢を使った、あっさりとした癖の無い味付けのぼたん鍋です。(ぼたん鍋のお肉には、十津川で放し飼いをしているイノシシを使用しています)

この日はお正月なので、鯛の尾頭付きを焼いてくださいました。

十津川荘へのアクセス

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車でおでかけ 奈良十津川の旅 2日目

清納の滝

清納の滝

2014年、十津川村で新たに発見された清納の滝は、高さはそれほどありませんが、広い滝つぼに流れ落ちる水量の多さから、マイナスイオンの滝と呼ばています。

R168号線から21世紀の森公園に向かってR425号線を東へ進むと、不動滝と大秦の滝の間にある大野出会橋の近くに清納の滝があります。

道の駅十津川郷から車で約10分の距離ですので、アクセスも良く広い滝つぼに簡単に降りられるため、全身で清納の滝の魅力を感じることができます

清納の滝へのアクセス

国特別名勝 瀞八丁(天然記念物)

瀞八丁

瀞峡は吉野熊野国立公園に指定されていて、奈良県十津川村、三重県熊野市紀和町、和歌山県新宮市の三県が隣接する県境にあり、上流から奥瀞上瀞下瀞に分けられています。

なかでも下瀞は、屏風岩亀岩夫婦岩など、峡谷の両岸には断崖、巨石奇岩が沢山あり、瀞八丁として国の特別名勝及び天然記念物に指定されています。

崖の上にある瀞ホテルは大正6年の創業で、筏師の宿として始まりましたが、伊勢湾台風など度重なる台風被害のため平成16年に閉館。その後紀伊半島豪雨の影響もあり、僕たちが訪れた時は再開が難しいとお聞きしましたが、現在は食堂・喫茶として営業を再開しています。

瀞八丁

瀞八丁の観光には「川舟観光かわせみ」がおすすめです。

事前に電話で予約すると、お手頃な価格で船上から見える沢山の巨石奇岩の名前や由来など、かわせみの船長さんの詳しいお話を聞きながら、瀞八丁を案内してもらいます

また、このあたりの崖の斜面には、紀伊半島固有種のキイジョウロホトトギス、キイイトラッキョウなど、珍しい植物が沢山見られます。

瀞八丁

川船観光かわせみに乗って川を遊覧していると、熊野交通のウォータージェット船とすれ違いました。

瀞峡へのアクセス

大斎原

紀伊名所図会熊野編 大斎原
引用元:紀伊名所図会 熊野編

紀伊名所図会熊野編に掲載されている大斎原の図です。

熊野本宮大社は、元々熊野川を御神体とする自然崇拝に起源があるため、明治22年(1889)の大洪水で流出するまでは、熊野川・音無川・岩田川の三川合流地点にある大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲に鎮座していました。

当時の熊野本宮大社は、約1万1千坪の境内に五棟十二社の社殿楼門神楽殿能舞台など、現在の数倍の規模があったそうです。

江戸時代までは街道から大斎原へ渡る橋が架けられず、熊野詣に訪れた人々は音無川草鞋を濡らして徒渉しました。

この作法は濡藁沓ぬれわらうつ入堂と呼ばれ、音無川の冷たい水で身と心を清めて禊をしてからでないと、本宮大社にお参りすることができませんでした。

世界遺産熊野本宮館

世界遺産熊野本宮館

R168号線を隔てて、熊野本宮大社の向かいにある世界遺産熊野本宮館です。
本宮関連の展示や図書閲覧コーナー、企画展が行われる展示ロビーなどがあります。

大斎原の鳥居

世界遺産熊野本宮館の南棟を出ると、すぐ目の前に大斎原へ向かう参道があります。

大斎原世界遺産石碑

大斎原の鳥居をくぐると、熊野本宮大社旧社地大斎原と書かれた世界遺産の石碑があります。

大斎原へのアクセス

熊野本宮大社

紀伊名所図会熊野編 熊野本宮大社
引用元:紀伊名所図会 熊野編

紀伊名所図会熊野編に掲載されている熊野本宮大社御社殿の図です。

熊野本宮大社は、明治22年(1889)の大水害で、大斎原に鎮座していた社殿の多くが流出しました。そのため明治24年(1891)に水害を免れた4社を、500mほど離れた近くの高台に遷座したのが、現在の熊野本宮大社です。

熊野本宮大社

R168号線からすぐのところにある、熊野本宮大社の鳥居です。

イザナギが葬られたとされる熊野の地は、古事記にまつわる神話の舞台としても知られていています。

神武東征

古事記には、アマテラスの孫であるニニギのひ孫にあたる神武天皇(天照大神から数えて5代後の子孫)が熊野の地に上陸し、八咫烏の案内で大和國をめざす物語が書かれています。伝承では、この時に先導役を務めた八咫烏が十津川村の祖先ともいわれています。

紀伊名所図会熊野編 神武東征
引用元:紀伊名所図会 熊野編

自然崇拝

熊野の地には、日本古来の自然崇拝を起源とする信仰が根付いていて、黄泉の国(死後の世界)とつながっていると信じられてきた聖地です。

熊野川を御神体とする本宮大社、那智の滝を御神体とする那智大社、神倉山のごとびき岩を御神体とする速玉大社とそれぞれルーツの異なる独立した自然神信仰があります。

熊野詣

熊野本宮大社

平安末期になると、白河上皇の度重なる熊野御幸をきっかけに、歴代上皇の熊野御幸が盛んになります。

その後、熊野詣は庶民の間にも広まり、蟻の熊野詣といわれるほど多くの人々が熊野を訪れました。熊野詣のために通った道が熊野古道と呼ばれる参詣道です。

熊野詣は、歩くことがそのまま信仰につながります。熊野(黄泉の国)に行って、生きながらにして、生まれ変わって現世に戻ってくる蘇りのプロセスが熊野詣の本質です。

八咫烏

八咫烏は熊野本宮大社の主祭神、家津美御子大神(スサノオ)のお使いです。

神武東征で先導役を務めたことから導きの神として信仰され、毎年1月7日の17:00時から熊野本宮大社で八咫烏神事が斎行されています。

熊野本宮大社 八咫ポスト

熊野本宮大社の境内には、八咫ポストという真っ黒な八咫烏のポストがあります。

熊野本宮大社へのアクセス

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まとめ

奈良県十津川村の1泊2日コースをご紹介しました。

十津川村は、日本一広い村と言われる通り、今回ご紹介した観光スポット以外にも、果無集落や笹の滝、玉置神社、21世紀の森公園など、沢山の観光スポットがあります。

十津川村の温泉は2004年に十津川村役場が「源泉掛け流し宣言」 を発表している、100%源泉かけ流しの天然温泉です。

十津川村には、湯泉地温泉(とうせんじおんせん)十津川温泉上湯温泉の3つの泉質の異なる温泉地が点在しています。

また、古代から続く神話や歴史の舞台でもあり、時代の節目、節目に歴史の表舞台に登場する十津川郷士の存在など、興味の尽きることがありません。

十津川村の宿泊施設を探すには、じゃらんnet楽天トラベルが便利です。

皆さんも機会があれば、是非十津川村を訪ねてみてください。

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電車でのアクセス 奈良県十津川村

過去に幻の五新線の計画もありましたが、残念ながら紀伊山地が広がる奈良県南部には電車が通っていません

そのため、公共交通機関を使って十津川村を訪れるには、近鉄大和八木駅かJR五条駅を起点として、路線バスかレンタカーを利用する必要があります

十津川村内にレンタカーはありませんので、注意してください。

電車とバスで十津川村へ

電車とバスを利用して奈良県十津川村へアクセスする場合は、近鉄大和八木駅とJR五条駅が起点になります。

どちらの駅からも日本一距離の長い路線バス、奈良交通バスの「八木新宮線」が利用できます。

近鉄大和八木駅からは3時間51分、JR五条駅からは2時間35分で湯泉地温泉のある十津川村役場に到着します。

途中、上野地で20分の休憩がありますので、谷瀬の吊り橋を見学することができます。

電車とレンタカーで十津川村へ

レンタカーを利用する場合は、近鉄大和八木駅前のトヨタレンタカー 大和八木駅前店が利用できます。

奈良県南部にほど近い近鉄大和八木駅から車で移動できますので、渋滞を気にせずバスの時間に縛られることもなく、運転の疲れを最小限に抑えて旅行することができます。

十津川村は、日本一広い村ですので、道の駅十津川郷十津川村歴史民俗資料館をはじめとする湯泉地温泉周辺の観光スポット以外にも、一泊で村内の観光スポットを色々回りたい場合はレンタカーが勧めです。

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