奈良のうまいものプラザ
東大寺戒壇堂の耐震補強工事が終了しましたので、里帰りした戒壇堂四天王立像を拝見しに行きました。丁度お昼前にJR奈良駅に到着しましたので、JR奈良駅の1階にある奈良うまいものプラザでお昼ご飯です。
農園直送レストラン「古都華」
奈良のうまいものプラザの中にある、農園直送レストラン「古都華」のランチメニュー、新十津川町ジンギスカンかご農膳と大和牛ハンバーグのロコモコ丼です。
ランチメニューを頼むと、農園直送の野菜バイキングで新鮮な野菜を使ったお総菜が頂けます。セットメニューも、見た目よりもボリュームがあり、お腹いっぱいにいなります。
奈良うまいものプラザの特産品コーナーには、母子の村と題して、奈良県の十津川村のゆべしや北海道の新十津川町の甘酒丹切飴、メロンゼリーなどの特産品が販売されています。
新十津川町は、明治22年の十津川大水害で北海道に移住した村民が、故郷の十津川村を偲んで新十津川と名付けたのが始まりで、新十津川町の人々は、奈良県の十津川村を「母村」と呼んでいます。
また、菱に十字の十津川村の村章を新十津川町の町章として用いるなど、いまでも深いつながりがあります。
奈良の木のお土産と題されたコーナーには、吉野杉の端材を使った吉野割箸や吉野杉箸、吉野ひのき六角箸、吉野ひのきオイルなどが販売されています。
そしてここにもありました。匠の「みがきやすい」歯ブラシ!
以前、猿沢池の隣にある、ホテル&ギャラリー天平ならまちの一階ロビーで見かけたもので、これまで何度か奈良市内を訪れた中でも、一押しのメイドイン奈良のお土産です。
みがきやすい匠の歯ブラシ《極》は、日頃から歯ブラシが好きな相方のお気に入りで、あまりの使いやすさと磨き心地の良さに、奈良に遊びに行く度にリピートしています。
とっておきの奈良土産 みがきやすい匠の歯ブラシ《極》
みがきやすい匠の歯ブラシ《極》は、1933年に10歳で小さな歯ブラシ工場に丁稚奉公に出た田辺重吉氏が、1982年に創立した株式会社タナベで、歯ブラシ一筋50年の知識と技を結集して完成させた、奈良が誇る最高の歯ブラシです。
毛先が細く歯の隙間にしっかりと届くため、歯ブラシが楽しくスッキリと磨くことができます。皆さんも、是非一度 みがきやすい匠の歯ブラシ《極》を試してみてください。
奈良うまいものプラザへのアクセス
営業時間 7:00-21:00 年中無休
レストラン 朝7:00-11:00 昼11:00-15:00 夜17:00-21:00 ※LO各30分前
東大寺戒壇院戒壇堂
東大寺戒壇院の歴史
754年(天平勝宝6年)遣唐使の求めに応じて来日した鑑真和上は、わが国に初めて仏教の正しい戒律を伝えます。
その際、聖武天皇や孝謙天皇が正式に戒を授かった大仏殿前の土壇を移設し、伽藍を造営したのが戒壇院の起こりです。
東大寺戒壇院は、興福寺などと共に1180年平氏軍の南都焼討で全焼し、鎌倉時代に復興された戒壇院も1446年に炎上。現在は江戸時代に再建された千手堂と戒壇堂が残っているだけです。
令和5年10月1日から拝観が再開されている、東大寺戒壇院戒壇堂です。
保存修理と耐震化工事のために一時拝観を停止していた戒壇堂ですが、中に入ってみると、修理前とまったく変わらない建物のようすに少し驚きます。
お堂の屋根の向こうに見えるのは若草山の景色です。
戒壇堂 四天王立像
受付で拝観料を払うと戒壇堂のパンフレットが頂けます。
こちらはパンフレットに掲載されている、戒壇堂の四天王立像の写真です。
戒壇堂の建物の様子
堂内は撮影禁止のため、建物の外からの撮影になります。
戒壇堂を正面から見たところです。素人目に見ると、どこを直したのかと思うほど違和感のない仕上がりになっています。
戒壇堂の門を入ったところにある、釣鐘型の窓を持つチケット売り場です。
戒壇堂の本堂から戒壇堂の正門を眺めた景色です。
戒壇堂の正門前から見た若草山の景色です。若草山の手前には東大寺大仏殿の屋根が見えます。
東大寺戒壇堂へのアクセス
拝観時間 4月〜10月 7:30~17:30 11月〜3月 8:00~17:00
拝観料金 大人・大学生 600円 高校生・中学生 600円 小学生 300円
万華鏡喫茶 しろあむ
戒壇堂を拝観した帰り道、少し雲行きが怪しかったので、以前見かけた戒壇堂近くの喫茶店で休憩します。
店内に入るといたるところに美術品だらけで、中でも万華鏡の数の多さには驚きます。
お話を伺うと万華鏡喫茶とのことで、外国製の珍しい万華鏡が沢山飾られています。
しばらくコーヒーを飲みながら万華鏡を除いていると、突然の大雨。まるでスコールのような通り雨です。
こちらは覗かせて頂いた万華鏡の一部です。アメリカやヨーロッパの舶来製のものばかりで、中には、普通に万華鏡を回転させるのではなく、万華鏡を固定して自分が回転することで模様が変化する珍しいものも見せて頂きました。
この喫茶店は、大和路を生涯の仕事として撮影した、写真家の入江泰吉さんのお宅のすぐ近くにあり、私たちが入江泰吉さんの写真が好きで良く奈良に来ることを伝えると、いつも入江先生が座られていたカウンター席の事など、沢山の思い出話を聞かせて頂きました。
お話の途中、入江泰吉さんの写真集を拝見させていただき、入江さんの撮影秘話などを読みふけっている内にすっかり雨も上がり、良い時間を過ごさせて頂きました。
万華鏡喫茶 しろあむのアクセス
営業日 水曜日~日曜日と祭日
営業時間10:00~17:30 (日曜日のみ 13:30~)
大和路雪月花 入江泰吉 写真人生を語る
「万華鏡喫茶しろあむ」で拝見させて頂いた、入江泰吉さんの大和路雪月花です。
この本は、入江泰吉さんが大和路を撮り続けて45年目の節目に、先生の写真人生を語っていただくという企画で、NHK奈良放送局の「古代への幻想」という特別番組のインタビューがきっかけとなって生まれた写真集です。
戦後の混乱期に、大和路を撮影するきっかけとなった大和の仏像たちをはじめとして、堂塔のある風景や古都の祭り、日本のふるさと–山の辺と飛鳥、万葉の花など、その時々のエピソードや入江先生の撮影に対する想いなど、事細かに述べられています。
残念ながら現在は絶版になっていますが、古書として流通しており、いつか大和路の撮影の参考になればと思い購入しました。
大変読み応えのある本ですので、皆さんも、よろしければ是非手に取ってご覧になってください。