特別展 田中一光 デザインの幸福
奈良県立美術館に開館50周年記念 特別展 田中一光 デザインの幸福を見に行きました。
田中一光さんは、1930年生まれの奈良市出身で、日本の戦後復興と高度経済成長を牽引した草創期のグラフィックデザイナーです。
琳派の影響を強く受けた作風は、世界的にも高く評価されていて、第一回亀倉雄策賞を受賞しています。
奈良・西の京・斑鳩回遊ライン
JR奈良駅で近鉄奈良行きのバスを待っていると、奈良・西の京・斑鳩回遊ラインのレトロバスがやってきました。
奈良・西ノ京・斑鳩回遊ラインは、昭和30年から昭和57年に導入した新造車両のボディカラーを再現した旧塗装復刻車両が運行しています。
現在、西大和営業所に配属されていて、1台だけしか運行していませんので、遠くから見かけることはあっても、なかなか目の前で見る機会がありませんでした。
この日は行き帰りとも、奈良駅前のロータリーに入ってきたところを目の前で見ることができたので、ちょっと感激です。
奈良・西ノ京・斑鳩回遊ラインは、春日大社本殿ー近鉄奈良駅ーJR奈良駅ー唐招提寺東口ー薬師寺東口ー法起寺前ー法隆寺前のコースを、1時間に一本のペースで循環しています。
アンヌ・マリーカフェ
久しぶりにアンヌ・マリーカフェでお昼ご飯です。
アンヌ・マリーカフェは、近鉄奈良駅の1番出口の目の前にある東向北商店街を北へ歩くと、1筋目の交差点の手前にあります。
この日は土曜日の14時頃に伺いましたが、すぐに席に案内していただきました。
この日のメニューは、オムライスとカレーライスです。僕が注文したオムライスはケチャップの味が濃厚で、ふわふわ玉子とバターで炒めたライスがマッチしてとても美味しかったです。
相方が注文したカレーライスも、いつも近所で食べているネパール料理のナン&カレーのセットや日本のカレーライスと一味違う、本格的な欧風カレーです。
スパイシーで、相方にはちょっと辛かったようですが、とても美味しいカレーライスです。
食後のデザートは、梅ジュース+シナモンとクローブを使ったシフォンケーキと、バニラのシフォンケーキを頼みました。
お店の人が気を利かせてくださって、シナモンとバニラのシフォンケーキを半分ずつお皿に盛り付けてくださいました。フルーツや生クリームもついていて、お洒落なシフォンケーキです。
最後に注文したのはイングリッシュスコーンです。バターとジャムが付いたスコーンと、生クリームとジャムが付いたスコーンで、少し小ぶりのスコーンは思っていたよりケーキっぽくて、若いころにフランスで食べたスコーンとはまた違った味わいでした。
東向北商店街から奈良県立美術館へ
アンヌ・マリーカフェでお昼ご飯をすませ、田中一光さんの特別展を見に、奈良県立美術館へ。
いつも通っている大宮通り(バス通り)には出ずに、東向北商店街を北に抜け、裏通りを通って美術館へ向かいます。
花芝商店街の入り口の角にある建物です。EIGHTH SENSE (エイトセンス)というお店の壁の前に、「ご自由にお描きください。おえかきできる”カベ”です。」と書かれた看板があり、カラフルな落書きが壁一面を覆っています。
花芝商店街の手前を東に向かうと、奈良地方検察庁、奈良合同法律事務所、奈良家庭裁判所などが並ぶ行政エリアに入ります。大宮通りと違って人通りもなく快適に歩けます。
そのまま通りをまっすぐに進むと、左手に奈良県文化会館が見えてきました。正面に見える背の高い建物は奈良県庁、遠くに見えるのは若草山です。
奈良県立美術館
奈良県文化会館を通り過ぎると、奈良県立美術館が見えてきます。アンヌ・マリーカフェから美術館までは、話しながらのんびり歩いて約7分ほどで到着します。
「特別展 田中一光 デザインの幸福」が開催されている奈良県立美術館です。
田中一光さんは奈良市の出身で、入江泰吉さんと同じように、興福寺や春日大社が遊び場だったそうです。田中一光さんの色彩や造形に、日本的な感覚を強く受けるのは、そのことに関係があるのかなと思います。
ポスター・グラフィックアート
奈良県立美術館 開館50周年記念 特別展 田中一光 デザインの幸福では、奈良県立美術館に所蔵されている200点以上のコレクションから厳選された、ポスターやグラフィックアートを中心とした作品を展示しています。
また、無印良品や海遊館、LOFTなどのロゴマークや西武百貨店の包装紙など、田中一光さんが手掛けた沢山のCIの作品たちも展示されています。
IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE
奈良県立美術館の一階和室に展示されている「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」シリーズは、写真撮影が可能とのことで、ロッカーに預けてあったカメラを取りに戻り、撮影させていただきました。
上の写真は、田中一光さんの作品をモチーフにした、三宅 一生さんの「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」シリーズ第1弾。
「Nihon Buyo」「写楽二百年」「太い記号のバリエーション」の3作品をセレクトして、プリーツ素材にサイズや色彩を忠実に再現しています。
SHARAKUコート
NIHON BUYOコート
田中一光さんは、奈良市で生まれ育ち、学生時代を京都で過ごした人らしく、京友禅や伝統工芸のモチーフとして目にする機会が多い琳派の図案の影響を強くうけています。
NIHON BUYOバッグ
SHARAKUバッグ
NIHON BUYOバッグ
色彩についても、鈍い伝統色をベースに使いながら、ポイントに鮮やかな色を使う色の刺し方に独自の感性を感じます。
生涯に手掛けた作品の数も非常に多く、クライアントに依頼された仕事以外にも、個人の作品としてのアートやグラフィックデザインを多数残されており、そのエネルギーと仕事のスピード、完成度の高さに驚くばかりです。
奈良県立美術館へのアクセス
近鉄奈良駅からのアクセス
近鉄奈良駅から奈良県立美術館へは徒歩で約7分です。東向北商店街を散歩しながらのんびり歩くのがおすすめです。
JR奈良駅からのアクセス
JR奈良駅から奈良県立美術館へは徒歩約17分です。奈良町や奈良公園を散策しながら歩くのがおすすめです。
JR奈良駅からは、奈良市内循環バスに乗って「県庁前」で下車、徒歩約2分です。
奈良県立美術館の開館時間
奈良県立美術 館開館時間:9:00~17:00まで ※入館は16時30分まで
月曜休館