電車でおでかけ 奈良公園の旅 ゆったり半日コース
近鉄奈良駅 → 南円堂 → 東金堂 → 興福寺国宝館 (徒歩約20分)
近鉄奈良駅から徒歩で興福寺へいってきました。
ちょうどお昼に着きましたので、興福寺見学のまえに奈良町にあるカナカナでお昼ごはん。奈良公園の週末日帰り旅行です。
近鉄奈良駅から興福寺へは、東向き商店街を通って不開坂から興福寺北円堂へ。興福寺境内を、三重塔、南円堂、中金堂、五重塔、東金堂と見学し、国宝館で本尊千手観音菩薩立像と奈良時代の阿修羅像を始めとする国宝の仏像を拝観して猿沢の池から近鉄奈良駅へ戻ります。
興福寺&国宝館の拝観所要時間は約60分です。
奈良町 カナカナ
ならまちの公納堂町にあるカフェ「カナカナ」です。ならまちは元興寺の旧境内で、平城京の「外京」にあたります。
ならまちを散策していると、間口が狭く奥行きが深いいわゆるウナギの寝床スタイルの町家が多く見られ、通りから見える格子戸にも、町屋の風情を感じることができます。
天気の良い土曜日の13時30分頃、お店の前には行列ができていて、となりのならまち工房を見学しながら30分ほど待っていると、名前を呼ばれ店内に案内していただきました。
ランチメニューのカナカナごはんです。
豚肉の竜田揚げにエノキと小松菜のおひたし、こんにゃくの炒め煮など、どれも美味しく頂きました。
食事のあとはジンジャーティー、ポットに2杯目のおかわりが付いてきます。
ほんのりした甘味があって飲みやすい味わい。少し時間を置いて2杯目を頂くと、しっかりジンジャーの後味がひろがってきました。
カナカナのアクセス
ならまち工房
カナカナの隣にある、ならまち工房。入り口の暖簾をくぐると路地のようになっていて、てづくり雑貨や木工など、いろんなお店が集まっています。
まあ寄ってこ屋
こちらもならまち工房のお店です。店先に桐のまな板があるのを見つけ、相方が気に入ったので買って帰りました。軽くてすぐに乾くそうなので、重宝しそうです。
興福寺
興福寺は、平城京遷都が行われた710年に藤原不比等が創建した藤原氏の氏寺で、669年に藤原鎌足の婦人の鏡王女が山城国宇治郡山階の私邸内に創建した山階寺(やましなでら)が始まりです。
興福寺の歴史については、興福寺&東大寺 電車でおでかけ 日帰り奈良の旅で詳しく紹介しています。
猿沢の池から南円堂をながめる景色、満開の桜がきれいです。
こちらは中金堂と五重塔の景色です。意外と池の周りに桜が少なかったのが残念です。
桜満開の南円堂
南円堂につづく階段横の桜は満開です。
綺麗な青空に満開の桜色。
中金堂
興福寺の中金堂です。2018年(平成30年)10月再建の真新しい建物です。
興福寺は薬師寺と同じく法相宗の大本山です。
法相宗は、玄奘三蔵法師がインドから持ち帰った唯識派の教えをもとに、弟子の慈恩大師基が開いた宗派で、唐代の大乗仏教の宗派の一つです。
拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:45まで)年中無休
拝観料金 大人・大学生 500円 高校生・中学生 300円 小学生 100円
五重塔
五重塔は奈良時代、薬師寺の東塔とおなじ730年(天平2年)頃の建物です。
興福寺の創建者である藤原不比等の娘、光明皇后の発願で建立されましたが、その後5度に渡る火災などで焼失し、現在の塔は室町時代の1426年頃に再建されました。
*五重塔は2023年7月から120年ぶりの修復工事が行われます。工事が始まると数年間は姿を見ることができなくなりますので、奈良に旅行する予定のある方はお早めにどうぞ。
東金堂
興福寺の東金堂は、726年に聖武天皇の発願で建立されました。その後、平家による南都焼き打ちや度重なる火災などで5度も焼失し、現在の建物は室町時代の1415年に再建されました。
興福寺には3つの金堂がありましたが、現存する唯一の金堂が東金堂です。
拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:45まで)年中無休
拝観料金 大人・大学生 300円 高校生・中学生 200円 小学生 100円
国宝館
興福寺の国宝館に安置されている、本尊千手観音菩薩立像と奈良時代の阿修羅像です。
藤原氏の氏寺である興福寺には、国内にある国宝の仏像の約15%が所蔵されていて、その多くが国宝館に安置されています。
東金堂で薬師如来坐像や日光・月光菩薩立像を拝観した後は、すぐ隣にある興福寺国宝館へ。
仏像ファンが興福寺を拝観する際には、必ず訪れてみたいスポットです。
拝観時間 9:00~17:00(受付終了は16:45まで)年中無休
拝観料金 大人・大学生 700円 高校生・中学生 600円 小学生 300円
奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社マップ
旅をおもしろくする観光地図 今八 が作成した奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社マップには、奈良公園 興福寺・東大寺・春日大社の見どころが可愛いイラスト付きで紹介されています。
三重塔
興福寺の三重塔は、1143年に崇徳天皇の皇后の藤原聖子が建立し、1180年に焼失後間もなく再建されたと言われています。北円堂と共に興福寺で最古の建物です。
毎年7月7日の弁才天供のみ開帳
北円堂
北円堂は、現存する八角堂の中で最も美しいとされるお堂で、721年、藤原不比等の1周忌に元明天皇と元正天皇が長屋王に命じて建設しました。1180年の被災の後、1210年頃に再建されています。
春季、秋季に特別開帳
五重塔
南円堂から北円堂に続く回廊跡から五重塔の眺めです。良い感じでモデルの鹿さんがやってきてくれました。
五重塔の原形はインドのストゥーパーといわれ、もともとは仏舎利を祀るためのものです。また5つの屋根は、下から「地・水・火・風・空」となって、仏教的な宇宙観を表しています。
スターバックス 奈良猿沢池店
興福寺を見学した後は、いつものスターバックス奈良猿沢池店へ。
いつも混雑している店内ですが、この日は気候も良く、みなさんテイクアウトして池のほとりで飲む方が多いようで、比較的店内のテーブルは空いていました。
とっておきの奈良土産 みがきやすい匠の歯ブラシ《極》
スタバでティーラテを飲んで休憩した帰り道、何気なくスターバックス奈良猿沢池店が併設されている、ホテル&ギャラリー天平ならまちの一階ロビーを見学すると、いくつかの奈良県産のお土産が販売されていました。
その中に みがきやすい匠の歯ブラシ《極》が販売されていて、日頃から歯ブラシが好きな相方が試しに買って帰ったところ、あまりの使いやすさと磨き心地の良さに一目ぼれ。それ以来、奈良に遊びに行って見かける度にリピートしています。
毛先が細く歯の隙間にしっかりと届くため、歯ブラシが楽しくスッキリと磨くことができます。皆さんも、是非一度 みがきやすい匠の歯ブラシ《極》を試してみてください。
みがきやすい匠の歯ブラシ《極》は、1933年に10歳で小さな歯ブラシ工場に丁稚奉公に出た田辺重吉氏が、1982年に創立した株式会社タナベで、歯ブラシ一筋50年の知識と技を結集して完成させた、奈良が誇る最高の歯ブラシです。
興福寺南円堂
夕焼け空を撮りたくて1時間ほど日が沈むのを待っていましたが、太陽が曇に隠れたため夕焼けは見れず。西の空がかすかに赤く染まっただけでした。
そうこうしているうちに、猿沢の池の周りはライトアップ。夕焼け空の代わりに南円堂の夜景を撮影して帰りました。
興福寺&東大寺を巡る奈良公園周辺の観光モデルコースは、興福寺&東大寺 電車でおでかけ 日帰り奈良の旅で詳しく紹介しています。
興福寺へのアクセス
近鉄奈良駅からのアクセス
近鉄奈良駅から興福寺へは徒歩約10分です。奈良公園を散歩しながらのんびり歩くのがおすすめです。
近鉄奈良駅から、ぐるっとバスを利用すると、 大宮通ルート & 奈良公園ルートで「県庁前・奈良公園バスターミナル」下車すぐです。
JR奈良駅からのアクセス
JR奈良駅からは徒歩20分です。奈良町や奈良公園を散策しながら歩くのがおすすめです。
JR奈良駅から奈良市内循環バスに乗って「県庁前」で下車すると興福寺がある奈良公園に到着します。
興福寺の拝観時間
興福寺 拝観時間:9:00~17:00まで ※入堂は16:45まで
お勧めの奈良観光ガイドブック
歩いて楽しむ奈良大和路
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各エリアごとに、おすすめのカフェやレストランが紹介されていて、茶粥、柿の葉ずし、葛などの奈良ならではのグルメや、おみやげ情報も充実しています。
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